加齢で目立つ「目袋」の正体が明らかに!
目元に現れる「目袋」は、疲れた印象や老けた印象につながる深刻な悩みのひとつですよね。この「目袋」は、涙袋の下にできる目の下のふくらみのことで、加齢によって目の周りの脂肪が前にせり出したり、皮膚がたるんだりすることで目立ちやすくなると言われています。

下まぶたを支える「RC」が加齢で弱くなる!
ポーラ化成工業株式会社の研究で、この「目袋」の原因となる下まぶたのたるみに深く関わる組織の構造変化が明らかになりました。ポイントとなるのは、皮膚を支える役割を持つ「Retinacula cutis(RC)」という線維構造です。
研究の結果、RCは加齢とともに密度が低下し、細くなることが判明しました。さらに、若い頃は水平方向だったRCの線維が、加齢とともに下向きに垂れ下がっていくことも確認されています。これにより、RCが弱くなり、下まぶたを支える力が低下している可能性が示唆されました。


目の下のたるみに「イリシン」がカギ!
目袋は下まぶたのたるみだけでなく、目の周りの脂肪(眼窩脂肪)のせり出しも関係しています。そこで注目されたのが、目の周りの筋肉である「眼輪筋」から分泌される「イリシン」という因子です。

今回の研究で、イリシンがRCを構成する主要なタンパク質(コラーゲンⅠやMFAP4)の産生を増やす効果があることが発見されました。イリシンは脂肪細胞を引き締める作用も知られているため、眼窩脂肪のせり出しにも効果が期待できるとのことです。

イリシンを増やす複合エキスも発見!
さらに、筋肉由来の細胞を使った実験で、イリシンの発現を高めるエキスが見つかりました。それは、ヘリクリスムイタリクムとセイヨウノコギリソウから抽出した複合エキスです。

イリシンは、瞬きや表情変化など、目元を動かすことで産生されることが知られています。しかし、デジタルデバイスの使用が増えた現代では、目元を動かす機会が減っているとも言われています。また、加齢によってイリシンの産生量が減少することもわかっています。
今回の発見は、筋のイリシン産生を促進することで、RCの構造強化と眼窩脂肪の引き締め作用による「加齢に伴う目袋へのアプローチ」が可能になり、目元の疲れた印象や老けた印象の改善に繋がるでしょう。

今後の目元ケアに期待!
これらの新たな知見は、2026年9月9日~12日に開催される「The 55th Annual ESDR (European Society for Dermatological Research) Meeting」で発表される予定です。
ポーラ化成工業株式会社は、これまでもRCや眼輪筋に関する研究を長年続けてきました。関連する研究成果は以下のリンクから確認できます。


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